お祭りのくじ引きだってDX

くじ引きにタブレットを導入

自治会の夏祭りで、くじ引きの模擬店を出すことになり、さてどうしようかと過去の資料を見てみると…。

「三角くじ　500個作成　〇〇さん」

いやいや、しんどいでしょ。内職じゃないですか。

お祭りにもDXを！ということで、タブレットでのくじ引きを実施すべく、調査を始めました。

紙のくじとの違い

くじ引きと言えば、昔ながらの三角くじを思い浮かべるも多いのではないでしょうか。

紙のくじの材料は紙・ペン・糊だけで、手間さえかければ比較的簡単に作れます。
ただ、本数に比例して準備の負担が大きくなりますし、2日分準備したのに雨で1日中止になったりしたら、くじが無駄になるという精神的ダメージも受けそうです。

一方、タブレットでのくじ引きであれば、実際にくじを作る必要はありません。
アプリに景品の種類と本数を入力するだけで完了ですので、事前の負担は格段に軽くなります。

ただし、タブレットはバッテリー切れやアプリの不具合、機器の盗難にも注意が必要です。
モバイルバッテリーやコンセントの確保、不具合に備えてスマホにも同じアプリを入れておく、盗難が気になる場合はタブレットを机等に固定するなどの対策をとることをお勧めします。
また、日差しが強い場合は、タブレットが熱くなりやすいため、風通しの良い日陰に置くなどの対応も考えておくと良いでしょう。

おすすめアプリ「Go Lucky」

演出が豊富、使い勝手よし

iOS、Androidの様々なくじ引きアプリを検討した結果、iOSの”店舗向け抽選アプリ”「Go Lucky」を使うことにしました。

このアプリは、演出の豊富さと設定の多様さが特長です。
使う時には、複数のくじの種類から好きなものを選び、商品の種類や本数を入力します。

• スクラッチ
• ガラポン
• あみだくじ
• ルーレット

くじを引く際は、画面上の「スタート」をクリックするとアニメーションが起動します（ガラポンが回転する、など）。５秒程度のアニメーションの後、自動で結果が発表されます。
ジャジャーン！というサウンドが鳴り、雰囲気を盛り上げてくれます。

©️Blue Solution Networks Phils Corp

実際に、子供たちには大人気でした。
自分でスタートボタンを押し、結果が出るまでのドキドキ感、派手めの演出など、子供心を大いにくすぐったようです。

自治会のお祭りでは、1回100円というお手頃価格も相まって、繰り返し挑戦する子が続出でした！

また、実際に使って気づいたのは、紙のくじよりも「トータルの所要時間が短い」ということです。

紙のくじだと、くじを箱から選び取る時間、くじを手で開ける時間、大人が結果を確認する時間が必要ですが、アプリだと全て自動で、開始から終了まで10秒程度で完結します。
スムーズかつ楽に運営できました。

「確率」か「本数」か

「Go Lucky」を選んだ大きな理由の一つに、景品の「本数設定」ができる、という点があります。

一般的な抽選アプリだと、「確率」のみ設定できるものが多いです。
（1等が1％、2等が5％、など）

長期間にわたる店舗キャンペーンなどで、景品が減ってきたら補充するスタイルの場合は、それで問題ないでしょう。あるいは、単発の抽選も同様です（今日の昼食を何にするか、くじで決めようという場合など）。

しかし、自治会の模擬店のように、景品の数が決まっていて、正確に在庫を消化していかなければならない場合には、確率で設定すると困ったことになるおそれがあります。

例えば、景品の総数は100個、そのうち1つだけ1等の商品を準備しているとしましょう。
もし「1等は1％」という確率で設定すると、場合によっては、2本目で1等が出たのに、99本目で再び1等が出ることがあり得ます。何千本、何万本と引いていくと1%に限りなく近づくのでしょうが、途中の確率が一時的にばらつくことは起こり得ます。

自治会の模擬店でこんな事態が起きれば、「景品がありません！」と慌てることになります。

一方、本数で「1等が1本、2等が5本」と設定した場合、1等は1回しか出ませんので、「景品がありません！」という事態は避けられます。

ということで、自治会の模擬店のように、景品の数が決まっていて、正確に在庫を消化していかなければならない場合には「本数」で設定することが重要です。

まとめ

何はともあれ、自治会の夏祭りは無事終了しました。多少なりとも地域にデジタルの新たな風を吹き込めたかもしれません。

くじ引きにタブレットを使い、アプリを活用することのメリットは大きいです。
事前準備も当日の運営もスムーズになりますので、ぜひご検討ください。