自治会費・町内会費の集金方法

自治会(解説)

皆さんの自治会・町内会では、どのようにして会費を集めているのでしょうか?
現金? 銀行振込? それともPaypayなどのバーコード決済?

一昔前は役員や班長が会員宅を戸別訪問し、現金で集金する方法が主流でした。
しかし近年は、集金時の負担を軽減するために、銀行振込やバーコード決済を導入している自治会・町内会も増えています。

この記事では、現金・銀行振込・バーコード決済それぞれのメリットとデメリットをご紹介します。
今後、皆さんの自治会・町内会で「今後どのように会費を徴収するか?」を検討する際の参考になれば幸いです。

現金徴収

町内会費を現金で戸別訪問して集める方法は昔から行われており、今でも主流の方法です。
現金徴収には以下のようなメリットとデメリットがあります。

メリット:

  1. 直接のコミュニケーション:
    戸別訪問による集金では、参加者との直接の対話や交流が可能です。コミュニティの結束を深めることができます。
  2. 確実な集金:
    集金係が参加者の家を訪れることで、集金の確実性が高まります。参加者にとっても支払いの忘れや未払いが少なくなる可能性があります。

デメリット:

  1. 時間と手間の負担:
    戸別訪問による現金集金は、集金係に時間と手間を要します。特に、大規模な自治会・町内会や住民が多い場合は大きな負担となります。
    また、訪問時に住民が不在の場合、日程調整や再訪問の手間や心理的負担が発生します。
  2. 集金ミスや紛失のリスク:
    手作業による現金集金では、集金ミスや混乱が発生する可能性があります。金額の誤算や領収書の発行漏れなどのヒューマンエラーが起こることがあります。
    また、集金者は高額の現金を取り扱うことで、紛失や盗難のリスクに対する心理的負担を感じることがあります。
  3. 集金の透明性の低下:
    現金集金では、支払いの透明性が低下する場合があります。領収書や明細書の発行が不十分だったり、集金の履歴や詳細が明確になりにくいことがあります。

銀行振込

自治会費・町内会費の集金を銀行振込方式にすることには、次のようなメリットとデメリットがあります。

メリット:

  1. 簡単な管理:
    銀行振込方式を採用することで、集金の管理が容易になります。集金係が個別に回収する手間や時間を省くことができます。
  2. エラーの減少:
    手作業によるエラーの可能性が低下します。集金の金額や情報の正確性が高まり、集金ミスや混乱を減らすことができます。
  3. 透明性の向上:
    住民にとって支払いの透明性が高まります。領収書や明細書が銀行から提供されるため、支払いの履歴や詳細が明確になります。

デメリット:

  1. 銀行手数料:
    銀行振込には一定の手数料がかかる場合があります。この手数料は自治会・町内会の予算に影響を与える可能性があります。
  2. 集金の効率性低下:
    銀行振込が一部の住民にとって不便な場合、集金の効率性が低下することがあります。銀行口座を持っていない人や、オンライン決済に不慣れな人もいます。
  3. コミュニケーションの欠如:
    直接のコミュニケーション機会が減少する可能性があります。集金活動はコミュニティの一環としての役割も果たしており、直接対話がなくなることで関係性が薄れることがあります。

バーコード決済

最近では税金の支払いにも使われているバーコード決済。自治会・町内会の活動のIT化・効率化を目指す際に選択肢となる機会が増えています。
バーコード決済の導入には次のようなメリット・デメリットが考えられます。

メリット:

  1. 便利な支払い方法:
    スマートフォンやモバイルデバイスを使用して簡単に支払いができます。現金やお釣りを準備する手間も生じません。
  2. 迅速な処理:
    バーコード決済はリアルタイムで処理されるため、支払いが即座に反映されます。集金作業が迅速化し、集金係や役員の負担を軽減します。
  3. 透明性の向上:
    バーコード決済による集金では、支払い履歴や詳細が電子的に管理されます。参加者は自分の支払い履歴を確認し、透明性が高まります。

デメリット:

  1. 技術的な制約:
    バーコード決済を導入するには、支払者がスマートフォンやモバイルデバイスを持っている必要があります。
    また、支払側・受取側ともに、デジタル技術に慣れていない人にとってはハードルが高い場合があります。適切な情報提供やサポート体制が必要となります。
  2. セキュリティの懸念:
    デジタル決済はセキュリティリスクを伴う場合があります。適切なセキュリティ対策やプライバシー保護措置が取られている方法を選ぶ必要があります。

まとめ

自治会費・町内会費の集金は、集金係となる役員や班長にとって負担の大きな作業です。
言い換えれば、この負担を軽減することで、自治会・町内会の担い手の確保につながる可能性があります。

今回ご紹介したメリットとデメリットを考慮して、どういった集金方法を選択するか決定すると良いでしょう。自治会・町内会の状況や住民のニーズに応じて最適な方法を選択することが重要です。

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