自治会・町内会って何?
住民同士が助け合い、その地域をより良くするために活動する住民組織です。地域コミュニティにおける中心的な役割を果たしています。
法律的には「一定の区域に住所を有する者の地縁に基づいて形成された団体」と定義されており、全国で298,700の自治会・町内会等が存在しています(平成25年4月1日現在の総務省調べ)。
任意団体ですので、その地域に住んでいるからといって加入を強制されるものではありません。
どんな活動をしてるの?
住民同士の連絡や環境の整備、集会施設の維持管理など、良好な地域社会を維持形成するための活動を行っています。
具体的には、地域清掃や住民同士の親睦、防災・防犯活動などがイメージしやすいでしょう。
自治会・町内会の活動は、行政が行う「公助」と住民自身が行う「自助」の間、地域住民が互いに助け合う「共助」の役割を果たしています。
特に近年、東日本大震災などの災害時に、近隣住民による救助活動や生活支援が注目され、地域コミュニティの役割・重要性が再認識されています。
一方で、役員の高齢化や地域住民のニーズの変化などの課題が顕在化しており、多くの自治会・町内会で、活動のあり方が見直されています。
自治会と町内会って違うの?
呼び方が違うだけで、自治会と町内会は同じです。
どちらも「一定の区域に住所を有する者の地縁に基づいて形成された団体」で、住民等によって組織されています。
地域によって、自治会、町内会、町会、区会など様々な名称が用いられています。
自治会・町内会の起源は?
「町内会」という名前が公式に広まったのは、1940年(昭和15年)の内務省訓令「部落会町内会等整備要領」ですが、お互いに助け合って生活を守る組織はもっと昔からありました(江戸時代の「五人組」をはじめ、平安時代ころには近隣住民を単位とする組織が作られていたようです)。
過去には、明治政府や第二次世界大戦後のGHQによって自治会・町内会等の組織が解体されたことがありますが、その度に自然復活的に活動が続いてきたようです。
時代は変わっても、周りの人と協力して身近な問題を解決したり楽しみを見つけたりするうえで、地域住民による活動は、距離感や規模感がちょうどよいのでしょう。
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